16ステップの808風ドラムマシン
16ステップのグリッドでビートを打ち込み、808キックを曲に合わせてチューニングし、スウィングを加えて、WAVループやMIDIファイルとして持ち出せます。音はすべてブラウザの中でリアルタイムに合成しています。
- MIDI・WAV書き出し
- リンクでビートを共有
- 登録不要
ステップをクリックするとオン、もう一度でアクセント、3回目で消えます。音色名をクリックすると音を確認できます。Spaceキーで再生/停止。
808キックとミキサー
要点
16個のステップはそれぞれ16分音符なので、1ステップは15,000 ÷ BPM msです。BPM120なら125msで、1小節のパターンは2秒。「WAV書き出し」は4小節を44.1kHzステレオのループに、「MIDI書き出し」は同じ4小節をチャンネル10に、キック36、スネア38、クローズド・ハイハット42というGeneral MIDIのドラム番号で書き出します(GMパーカッションマップ)。GM対応のドラム音源なら、そのまま正しい音で鳴ります。
タイミングとチューニングのしくみ
1ステップの長さは 60,000 ÷ BPM ÷ 4 msです。スウィングは2ステップ1組で働き、1つ目がスウィングの割合ぶん、2つ目が残りの長さを取るので、裏の16分音符はイーブンより ステップ × (2 × スウィング − 1) だけ遅れます。テンポはBPM40〜240、スウィングは50〜75%です。
キックの基準ピッチはG1で、440 × 2−38/12 = 49.0Hz(音名と周波数の表)。「キックのチューニング」は1目盛りで21/12倍、つまり半音ずつ、上下12半音まで動き、「キックの長さ」は0.1〜3秒です。MIDIでは各ノートをスウィング後のタイミングでティック(4分音符=480)に置き、チャンネル10にGeneral MIDIのノート番号で記録します。
計算例:BPM90、スウィング60%、キック+5半音
| 項目 | 値 | 求め方 |
|---|---|---|
| 1ステップ(16分音符) | 166.7ms | 60,000 ÷ 90 ÷ 4 |
| スウィングした2ステップ | 200.0ms+133.3ms | 333.3msを60:40に分割 |
| 裏の16分音符の遅れ | 33.3ms | 166.7 × (2 × 0.6 − 1) |
| MIDIファイルでは | ティック120ではなく144 | 33.3msは1秒720ティックで24ティック |
| 1小節/WAVループ | 2.667秒/10.67秒 | 4拍 × 60 ÷ 90、その4小節分 |
| キックのピッチ | 65.4Hz(C2) | 49.0 × 25/12 |
対応範囲と制限
1パターンは1小節16ステップで、扱えるのは一度に1パターン、音色は決まった8種類です。ステップごとのピッチ変更や808のグライドはまだありません。共有リンクに入るのはステップ(アクセントを含む)、テンポ、スウィング、キックの設定で、ミキサーの音量は入りません。ブラウザはページを操作するまで音を出さないので、再生は最初のクリックやタップのあとに始まります。スマホによっては消音モードでウェブの音も消えます。
出典
- Wikipedia, “General MIDI” (パーカッションのキーマップとチャンネル10) — パーカッション用のチャンネル10と、ドラムのノート番号(キック36、スネア38、クラップ39、クローズド・ハイハット42、オープン・ハイハット46、ロータム45、リムショット37、カウベル56)。 2026年10月10日に確認。
- Joe Wolfe, “Note names, MIDI numbers and frequencies”, UNSW Physics — A4=440Hzを基準にした各音の周波数(G1は49.0Hz)。 2026年10月10日に確認。
- Standard MIDI-File Format Spec. 1.1, updated (midimusic.github.io) — 書き出すMIDIファイルの、4分音符あたりのティック数。 2026年10月10日に確認。
ビートの作り方
- プリセットか空のグリッドから始める。「パターン」にはTrap、Boom bap、House、Electro、Miami bassがあり、「クリア」で空にできます。
- 音を置く。行が音色、列が16分音符で、4列で1拍、16列で4/4拍子の1小節です。1回クリックで通常の音、2回でアクセント、3回で消えます。
- 再生する。ボタンかスペースキーで再生。再生中の変更は次のループから聴こえます。
- テンポとスウィングを決める。スウィングは裏の16分音符を遅らせます。50%で完全なイーブン、3分の2(約67%)で3連符のシャッフルです。
- キックをチューニングする。808キックは短いベース音でもあります。「キックのチューニング」で曲のキーに合わせ(ラベルに音名が出ます)、「キックの長さ」でタイトなアタックから長いサブベースまで変えられます。
- 書き出す・共有する。「WAV書き出し(4小節)」「MIDI書き出し(4小節)」でファイルに、「共有リンクをコピー」でパターン入りのアドレスにします。
音色について
サンプルは使っていません。かつてのアナログ・ドラムマシンと同じく、オシレーター、ノイズ、エンベロープから音を組み立て、Web Audio APIで再現しています。BD(キック)は高い音から基準ピッチへ一気に下がるサイン波、SD(スネア)は胴鳴りのトーンにスナッピーのノイズ、CP(クラップ)は素早く重ねたノイズ、CH/OH(ハイハット)はずらした矩形波を高域のフィルターに通した金属音です。実機と同じく、クローズドが鳴るとオープンの響きが止まります。LT(タム)、RS(リムショット)、CB(カウベル)は、サイン波や矩形波に速いエンベロープをかけた音です。
DAWで書き出しファイルを使う
WAVは、いまのテンポ、スウィング、音量、キックの設定を含む4小節のループです。繰り返し再生中のビートから切り出しているので、4小節目の終わりに鳴った長い808キックやオープン・ハイハットがループの頭にかかり、つなぎ目で途切れません。ピークは−1dBFS未満に抑えています。MIDIはGeneral MIDIのドラムマップでチャンネル10に入り、キック36はDAWによってC1またはC2と表示されます。GM互換のドラム音源なら手持ちの音色で鳴らせ、アクセントはベロシティ127、通常のステップは96で記録されます(初期の音量のとき。音量を下げた音は弱めになります)。
ちょっとしたコツ
- 808をベースラインにするなら、キックを長めにして曲のルート音に合わせます。テンポとキーはBPM・キー判定で一度に調べられます。
- ハイハットを16分で埋めてから、いくつか抜いてアクセントを足すと、パターンに呼吸が生まれます。
- ボカロ曲やJ-POPのデモに仮ドラムを付けるときは、スウィングを50%から少しずつ上げて耳で決めると、打ち込みの硬さがやわらぎます。
よくあるご質問
このドラムマシンは無料ですか?
はい。再生、WAVとMIDIの書き出し、リンクでの共有まですべて無料で、登録も透かしもありません。
ここで作ったビートを自分の曲に使えますか?
はい。音はサンプル集ではなくブラウザ内のプログラムが生成したもので、パターンもあなたのものです。書き出したファイルを使った曲は、商用・非商用を問わずリリースできます。
音が出ないのはなぜですか?
ブラウザはページを操作するまで音を出しません。まず「再生」を押すかステップをクリックしてください。iPhoneはサイレントスイッチでもウェブの音が消えます。
ビートを保存するには?
「共有リンクをコピー」を使います。ステップ(アクセントを含む)、テンポ、スウィング、キックの設定がリンクに入るので、ブックマークすれば残せます。ミキサーの音量は含まれず、こちら側には何も保存されません。
アクセントとは何ですか?
大きめに鳴るステップです。MIDI書き出しでは、ミキサーが初期値のときアクセントはベロシティ127、通常のステップは96になり、音量を下げた音はどちらも弱くなります。ハイハットやキックのいくつかに付けると、音数を増やさずにパターンが動きます。
これはRolandのTR-808ですか?
いいえ。TR-808で有名になったアナログの音にヒントを得た、独立したブラウザ用ドラムマシンです。Roland、TR-808はRoland Corporationの商標です。
自分のサンプルを読み込めますか?
このバージョンではできません。MIDIで書き出して、DAWの手持ちのドラム音源で鳴らしてください。
xx808はRoland Corporationとは関係ありません。音は合成による近似で、特定の製品のサンプルを再現したものではありません。
更新日