リズムに合わせてタップしてBPMを測る
音楽を聴きながら拍ごとにタップすると、テンポが表示されます。大きなパッド、スペースキー、Tキー、タッチ画面のどれでも、手近なもので操作できます。
- オフラインでも動作
- キーボード・タッチ対応
- 外れたタップは除外
タップテンポ
4〜8回タップすると数値が落ち着きます。2秒止めると最初からやり直しです。
ディレイ・リバーブの時間
| 音符 | 通常 | 付点 | 3連符 |
|---|
要点
拍に合わせて8回以上タップし、数値を読み取ります。テンポは「60,000 ÷ タップ間隔の平均(ms)」なので、500ms間隔ならBPM120、400ms間隔ならBPM150です。MIDIファイルが1拍を60,000,000 ÷ BPMマイクロ秒として記録するのと同じ関係です(SMF 1.1)。外れたタップは平均する前に除外します。
計算方法
タップとタップの間隔をミリ秒で測り、その中央値を求めます。中央値から35%を超えて離れた間隔(叩き損ねや二度押し)は除外し、残りを平均して BPM = 60,000 ÷ 平均間隔 を計算し、小数点以下1桁まで表示します。使うのは直近16回のタップだけで、2秒を超えて止まると、次のタップから新しい測定になります。直近4つの間隔がすべて平均の4%以内に収まると「安定」と表示します。
キーボードのチャタリング対策として、60msより短い間隔のタップは無視します。平均がBPM400を超えると「速すぎます」と表示されるので、1拍に1回のタップに戻してください。下のディレイ表にはBPM20〜400のテンポを入力できます。
計算例:1回だけ叩き損ねた場合
| 手順 | 値 |
|---|---|
| 6回のタップの間隔 | 498、503、760、497、502ms |
| 中央値 | 502ms |
| 除外 | 760ms(中央値より51%長い) |
| 残り4つの平均 | (498 + 503 + 497 + 502) ÷ 4 = 500.0ms |
| テンポ | 60,000 ÷ 500.0 = 120.0 BPM |
| 状態 | 除外した間隔がまだ直近4つに入っているため「安定待ち…」 |
対応範囲と制限
- 結果の安定度はタップの安定度しだいです。回数を増やせばばらつきはならされますが、走りがち・もたりがちな癖までは消せません。
- 一度に測れるテンポは1つです。途中で速くなる曲は、2秒止めて区間ごとにタップし直してください。
- 1拍おきや8分音符ごとにタップすると、半分や倍のテンポになります。どちらも数え方としては正しいので、どちらの意味で使うかを決めておきましょう。
出典
- Standard MIDI-File Format Spec. 1.1, updated (midimusic.github.io) — テンポを4分音符1つあたりのマイクロ秒で表す決まり。BPM120の1拍は500,000µs(500ms)です。 2026年10月10日に確認。
タップテンポを正確に測るコツ
- 先に拍をつかむ。始める前に数秒聴きます。首でリズムを取るときの「1、2、3、4」、つまりキックとスネアに合わせると、多くの人はいちばん安定してタップできます。
- 8回以上タップする。2回でも数値は出ますが、1回早すぎたり遅すぎたりすると大きく動きます。直近4つの間隔がそろうと「安定」と表示されます。
- 数値が跳ねても続ける。計算に使うのは直近16回で、中央値から35%を超えて外れた間隔は無視されるので、1回のミスで台無しにはなりません。
- 止めてリセット。2秒止めると、次のタップから新しい測定です。曲が変わったときや、別の曲を測るときに便利です。
自動検出ではなくタップを使う場面
ファイルが手元にあるならBPM・キー判定で自動検出できます。でも、レコードで流れている曲、部屋の向こうのスマホから聞こえる曲、動画の中の曲、目の前でバンドが演奏している曲は、ファイルにできません。それに、タップなら「どこを拍とするか」をあなたが選べます。ハーフタイムのグルーヴを検出器はどちらかに決めなければなりませんが、タップなら自分の聴こえ方に合った数え方を選べます。
タップは練習するほど上手くなります。ある程度の回数を平均すれば、人間のタイミングの自然な揺れはほとんどならされます。レコードのピッチ合わせやレコーディング用のクリックを決めるなど、もっと精度がほしいときは長めの区間をタップし続け、整数ではなく小数の値を使ってください。
テンポからディレイタイムへ
パッドの下の表は、テンポを、付点や3連符を含む各音符のミリ秒に換算します。テンポ同期のないディレイペダルやプラグイン、コンプレッサーのリリース、リバーブのプリディレイに入力する数値です。4分音符は60,000 ÷ BPMで、ほかはその単純な分数です。テンポ欄に直接数値を入れて、表だけを使うこともできます。テンポごとの一覧はディレイタイム早見表にまとめています。
タップテンポが役立つ場面
- DJ:テンポ検出のないターンテーブルやコントローラーで、2曲がミックスできるほど近いかをキューの前に確認できます。
- バンド練習:ドラマーが実際に叩いているテンポを測り、クリックや同期音源をそれに合わせられます。
- 耳コピ・リミックス:J-POPやボカロ曲など、手本にしたい曲のテンポを測ってからDAWのプロジェクトを立ち上げられます。ドラムマシンをそのテンポで開くのも手です。
- 楽器の練習:練習中の曲が、自分がきれいに弾けるテンポとどれだけ離れているかを確かめ、少しずつ上げていけます。
キーボード操作
SpaceかTでタップできます。テキスト入力欄の中以外なら、ページのどこでも反応します。キーを押しっぱなしにしても1回と数えます。タッチ画面では指が離れたときではなく触れた瞬間に反応するので、スマホで起こりがちなタップの遅れもありません。
よくあるご質問
何回タップすればいいですか?
2回で最初の目安が出て、8回以上で信頼できる値になります。直近4つの間隔がそろうと「安定」と表示されます。
テンポの数値が落ち着かないのはなぜですか?
タップごとのわずかなタイミングの差が平均を動かすためです。一定のリズムで続ければ、十数回で落ち着きます。大きく外れた1回は自動で除外されます。
スペースキーでも使えますか?
はい。スペースキーとTキーのどちらでもタップでき、入力欄で文字を打っているとき以外は、ページのどこでも反応します。
スマホでも使えますか?
はい。パッドはタッチにすぐ反応し、ページを一度読み込めば、通信が切れても使い続けられます。
ドラムが入っていない曲はどうすればいいですか?
ギターのストローク、ピアノの左手、歌のフレーズなど、拍を感じるところでタップしてください。ビートのはっきりした曲なら、ファイルをBPM・キー判定に読み込む方法もあります。
小数と整数、どちらの値を使えばいいですか?
打ち込みで作られた曲の多くは整数のテンポなので、整数にした値が制作時のテンポであることが多いです。ライブ録音や古いレコードはテンポが揺れていることが多く、その場合は小数の値が正直な平均です。
タップの結果はタイミングしだいです。確定値ではなく、ひとつの測定値として扱ってください。
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